「そんな顔しないでよリュミちゃん。本気になっちゃうじゃない?」 湿った音を立てたキスをしておきながら、オリヴィエは笑いながら言った。 「・・・」 リュミエールは無言でオリヴィエを見返した。 潤んだ蒼い瞳・・・。 「そんな顔しないでも、途中でやめたりしないよ・・・。」 なおも笑みを消すことなく、オリヴィエの綺麗な顔が近づいてくる。 触れるだけのキス。 もっととねだるように首に腕を回すと、オリヴィエの舌が入ってきた。 我が物顔で口内を犯す舌に必死に返していると、どんどん口付けが深くなる。 チュッと湿った音がして唇が離れた時には、リュミエールはふらふらになっていた。 (あの人とどちらが上手いのだろう・・・?) そんな事を考えそうになって止めた。 忘れるためにオリヴィエを誘ったのだから・・・。 「ベッドに行こうか・・・?」 ふらふらになっているリュミエールを見てオリヴィエが笑いながら提案してくる。 返事の代わりにギュッとしがみ付くと、軽々と抱き上げられた。 そのままベッドへ連れて行かれる。 広めのベッドに壊れ物のようにそっと横たえられると、罪悪感が込み上げてくる。 はやく忘れたくて、オリヴィエにもう一度口付けを望むと、苦笑いを浮かべながら、 触れるだけのキスが降ってきた。 キスはどんどん下へ下がっていく。 口から首、首から胸へ・・・。 オリヴィエは器用に服を脱がせながらキスを降らせていく。 「んっ・・・。」 オリヴィエの唇が偶然のように胸の飾りに触れたとき、思わず声があがった。 くすりっとオリヴィエが笑うがそれをとがめる余裕も無かった。 あつい・・・。 執拗に胸を愛撫されて、自身が高ぶってゆくのがわかる。 「オリヴィエ・・・。」 名前を呼ぶ、限界が近い・・・。 「もう我慢できないの?」 問いかけにこくりと素直に頷いたリュミエールにクスクスと笑みを洩らし、 オリヴィエはリュミエール自身に触れる。 瞬間ビクリとリュミエールの身体が震えた。 オリヴィエが躊躇いもなく、それを口に含む。 「あっ・・・。」 泣きそうなそんなリュミエールの声。 オリヴィエは更に声を出させるため、愛撫を加えてゆく・・・。 「ん・・・くっ。」 声を洩らして、リュミエールが果てる。 「リュミちゃん・・・?」 遠くでオリヴィエの声を聞いて・・・そして、彼は意識を手放した・・・。 |