この夢が覚めるまでは
喉が渇いて・・・。
まるで燃えるように身体が熱い。
「水・・・。」
求めるように呟くと、何かが唇に触れた感じがした。
その何かから、水が与えられる。
渇きが少し癒される。
「もっといるか?」
私はゆっくりと首を横に振った。
喉の渇きが完全に癒えた訳ではなかったが、ただ、泥のように眠かった。
「そういうなよ・・・。」
聞き覚えのある声がそう切なげに言った。
だれ・・・?
答えを探すが見つからない。
私が答えを探している間に、再び唇に何かが触れる。
やわらかい何か・・・。
うっすらと目を開けるとそこには見覚えのある顔。
炎の如く赤い髪と、氷の如く冴える双眸。
「オスカー?」
かすれた声で呟くようにいうとオスカーの唇が重なった。
触れるだけのその行為に、先ほどまで触れていた何かの正体がわかった。
オスカーの与える口付けは、徐々に深さを増していく。
「んっ・・・。」
やがてそれは、魂をも吸い取るようなものになって・・・。
思わず声が洩れてしまう。
体温が更に熱くなっていく・・・。
「これは夢ですか?」
唇へ降らしていたキスが首へと移動していくのを感じながら尋ねてみる。
「あぁ。」
その言葉に切なくなる。
現実ではありえないこと・・・。
それでも、この夢が覚めるまでは、オスカーは私の物なのだ。
そう思いなおして、オスカーに口付けを求める。
驚いたオスカーの顔が間近に迫る。
つくづくどんな顔をしても似合うなどと考えながら求めた唇は、ひどく甘い気がした。
求めた私に、オスカーは再び触れるだけのキスをして、首筋へと戻っていく。
「つっ・・・!」
不意に首をきつく吸われて、声を洩らす。
この痛みさえ夢なのか?
「ずいぶん余裕だな?」
ぼんやりと考えていると、オスカーが笑みを浮かべてそう言った。
その手は胸の辺りまできている。
「ふっ・・・」
身体に電流のような痺れを感じて、私の考えは中断された。
声を洩らしそうになるのを我慢する。
「リュミエール、声を聞かせろ。」
命令口調でそんな事を言うオスカーに首を横に振る。
その手は、胸の突起を弄んでいる。
声に出して答えたら、きっとオスカーが望む声になるのだろう。
でも、それはたとえ夢でも許せなくて・・・。
「強情だな。」
言ったオスカーがニヤリと嫌な笑みを浮かべる。
「オスカー・・・?や・・・!!」
何をするのかと上半身を起こしかけて、衝撃に身体を横たえた。
胸を弄られるよりた時とは比べ物にならない衝撃・・・。
オスカーが自分のものを口に含んだのだとわかったのはしばらくしてから。
「やめっ・・・オスカぁ・・・。」
声が甘く掠れる。
まるで自分のものでないようなその声に、耳を塞ぎたい気持ちになった。
でも、耳を塞ぎことさえ出来なくて・・・。
ただ、甘い声を抑えられずに洩らすと、あらぬ所に違和感を不意に覚えた。
痛みはない。
けれど、明らかになにかが入ってくる。
「オスカー?ぁ・・・。」
尋ねようとして、それさえ言葉にならない。
どんどん追い上げられていく。
自分の中に入っているもの・・・。
それがぐちゅっと嫌な音を立てる。
そして、それ−おそらくオスカーの指−がある一点に触れた。
「んっ・・・あ・・・っ。」
身体がびくんと震え、泣きそうな声はが洩れる。
指はやがて増えていき、そこは3本の指を飲み込んだ。
「あ・・・あっ・・・。」
中と外両方からの快感に終わりが近づいている。
どんどん追いやられて・・・。
「もう、そろそろか・・・。」
オスカーの声に、いつの間にか閉じていた目を開く。
愛撫が突然やんだ。
何がそろそろなのだろう?
けれど、身体は快感を追い求める。
「オスカぁ・・・。」
耐え切れず名前を呼ぶと、苦笑したのが気配でわかった。
「悪いな・・・。」
何が・・・?
その問いの答えはすぐに分かった。
衝撃が身体を貫く。
「ん・・・はぁ・・・ぁ・・・く・・・。」
叫びさえあげられない痛みに、身体を強張らせる。
涙腺が壊れたように涙があふれた。
「リュミエール・・・力を抜け・・・。」
言われた言葉に頷くが、方法が分からなかった。
それに苦笑し、オスカーが今度は手で自身を愛撫する。
「ん・・・ぁ・・・。」
洩れる声に快楽が混じり始め、リュミエールの体から力が抜けていく。
それを見計らって、オスカーが徐々に身体を進めて来た。
慎重に、自身を埋めていく。
「ふ・・・っ・・・。」
最奥までオスカーに満たされて、リュミエールは少し声を洩らした。
それを聞いてオスカーが動き始める。
あの一点をまるで偶然のように突きながら追い上げていく。
「オスカぁ・・・や・・・ぁ・・・。」
ただ、オスカーの名を呼ぶと、オスカーが私を抱きしめる。
それが嬉しくて・・・首に腕を回した。
そして、激しくなる動きに身を任せる。
快感が後から後から押し寄せる。
「リュミエール・・・愛してる・・・。」
耳元で囁かれた瞬間、私は意識を手放した。
ようやく終わった〜〜〜vvv
もう、これだけ書くのに何ヶ月かかったんだ・・・って感じですが。
エロは苦手です。
そして・・・だいぶ待たせたのにこんなんしか書けなくてゴメン。
もちろん、リクの前後の話もちゃんとつけます。
これから。(爆)
て訳で、こんな拙いエロですが、貰っていただけると幸いです♪
そして、また中途半端な終わり方。(爆)
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