我が愛しの蒼の君



ゆっくりと、唇が重なっていく。

リュミエールは、少し紅くなりながらもセイランの背中に腕を回した。

ここはリュミエールの私邸の寝室。

日の光が、キラキラと窓から差し込む。

こうやって抱きしめると、ひどく安心する。

そんなことリュミエールは考えていた。

「綺麗な髪ですね。」

呟くようにセイランが言った。

力を象徴するかのような蒼い髪。

セイランがその髪にそっと手を這わせた。

結んでいたリボンを解き、髪を一束とって口付ける。

「髪だけですか?」

あなたが愛するのは?

本気で思っているわけではなかったが・・・。

思わず、リュミエールの口から、そんな問いが洩れた。

「愛してますよ、リュミエール様。」

セイランは、そんな年上の恋人に愛しげに微笑を送る。

口調はからかうようなものだったけれど・・・。

それでも、リュミエールにはセイランの想いがちゃんと伝わった。

セイランが再びキスを仕掛け、リュミエールをベッドに組み敷く。

キスは先ほどの触れるだけのものとは違い、深く、息さえも奪っていく・・・。

キスをしながら、セイランは器用にリュミエールの衣を一枚一枚剥ぎ取る。

リュミエールの肌が桜色に染まっていく。

何度肌を重ねても慣れない様子の恋人に、セイランはすこし笑みを浮かべ、

けれど手を緩めない。

「あっ・・・。」

とうとう白い肌が陽の目を見る。

セイランはその肌に愛しげに唇を寄せ、刻印をつけていく・・・。

「・・・っ・・・。」

唇が胸に移動し、わざとのように突起に触れる。

ビクリとリュミエールの身体がベッドの上をはねる。

「相変わらず、感度がいいですね。」

クスクスと嬉しそうに笑みを洩らしながらセイランが言う。

けれど、リュミエールは気が気ではなかった。

「カーテンを閉めて下さい、セイランっ!」

ようやく抗議の声をあげる。

明るいままでは嫌だと、言うリュミエールにセイランは苦笑した。

「しょうがないですね。」

言って、素早くカーテンを閉めて戻ってくる。

今度は、開けたまましましょうね、と冗談とも本気とも取れない恐ろしい事を言い、

セイランが愛撫を再開した。

身体の色々なところを触れられる。

「あっ・・・っ・・・!」

唇は、突起に何度もキスをする。

そのたびに、リュミエールの甘い声が部屋に響いた。

セイランのキスが、体中に降り注ぐ。

紅い刻印をつけながら、唇は刻々と下へと下がっていく。

セイランは太ももの内側や両足の足首まで唇を這わせる。

唯一点、一番感じやすいところを除いて。

「セイラン・・・っ・・・。」

焦らさないで、とリュミエールが言う。

「焦らしてるつもりなんてないんですけどね。」

クスリとセイランが笑みを洩らす。

明らかな嘘。

けれど、それをせめる余裕は、今のリュミエールにはなかった。

「ここがいいんですか?」

セイランが、リュミエール自身に触れて、そう尋ねる。

リュミエールは首を縦に振る。

声を出せば嬌声に変わる事が分かっていた。

セイランは、嬌声を聞けなかった事を残念に思いながらも、その先端にキスを落とす。

リュミエールの身体が弓なりにしなる。

それを嬉しそうに見て、セイランはリュミエールのそれを口に含んだ。

「ん・・・あっ・・・ぁ・・・っ・・・。」

リュミエールの甘い声が引っ切り無しに部屋に響く。

セイランが、リュミエールに愛撫を加えながら、最奥の窪みに指で触れる。

「あ・・・ん・・・っ・・・。」

セイランは指をその部分へと差し入れた。

「は・・・ん・・・ぁ・・・。」

セイランの指が増やされる。

その指が、まるで偶然のようにリュミエールを快感に誘う一点を突く。

リュミエールが自分の口を手で抑えた。

これ以上声を聞かれるのは恥ずかしかった。

けれど、セイランはそれを許さない。

不意に、リュミエールのものから口を外すと、

その手に口付け、やんわりと、口を塞いでいる手をどけた。

「声を聞かせて下さい。」

切なげに、そう懇願して、再びリュミエールのそれを口に含む。

そう言われると、リュミエールは逆らえなくて。

知ってて言うセイランはずるいと思う。

「ん・・・っ・・・は・・・ぁ・・・。」

リュミエールの嬌声が部屋を支配する。

「いいですか?」

セイランが、口を外してそう尋ねた。

こくりとリュミエールが頷く。

「愛してます。」

今度は真剣な口調で言う。

その言葉にリュミエールは微笑む。

セイランがゆっくりとリュミエールの中へと身体を進める。

リュミエールの腕が、その背中へと回された。

「愛してます、セイラン。」

ようやく最奥に辿り着いて、セイランが動き始めた。

そして、それはゆっくりと激しさを増す。

セイランの手が、リュミエールへの愛撫を再開する。

「ぁ・・・っ・・・もう・・・っ・・・。」

リュミエールが苦しみ出ない涙を流す。

「セイラン・・・一緒に・・・。」

その言葉に、セイランが頷く。

「あ・・・ぁ・・・っ・・・。」

セイランが中へと精を放ったのを感じて、リュミエールも絶頂へと達した。

「愛してます・・・。」

そう、セイランの声が聞こえた。






聖和様のリクです。
リュミ様の髪のリボンを解く・・・がリクでした。
じゃ、ついでに縛っちゃう?とか怪しい会話がちらほら。(笑)
でも、結局縛りませんでした。
やっぱり、縛るならラン様がいい。(笑)
最初は、カーテン開けたままやるつもりだったんですけど・・・。
絶対に嫌がりそうですよね〜、リュミ様。
『鬼畜と甘々どっちがいい?』と言った所、
『2択!?』と突っ込まれたので、鬼畜は止めておきました。(笑)
実は、セイランよりリュミ様の方が身長が高い事に気付く今日この頃。(爆)
ラン様より高いし・・・183って何よ?(笑)
オリヴィエより高い事に突っ込むべきか、ラン様より高い事に突っ込むべきか、セイランより(以下略)。
セイリュミって、私内では結構メジャーだと思うのですが、どうでしょう?
タイトルは適当。思い浮かばなかったのよ〜、ゴメン、聖和様・・・。