終わりが来るその時まで



最近、よく考える事がある・・・。

空は青く、一点の曇りもない。

学芸館の窓から外を見て、セイランは考えをめぐらす。

いつか来る、別れの時。

それを思って、セイランは軽く溜め息をついた。

「どうした?」

低い声が耳をくすぐる。

「何でもありませんよ。」

オスカーの問いに、セイランは微笑んで返した。

言ったって仕方のない事だと思う。

けれど、オスカーは機嫌を損ねたようだった。

「この俺に隠し事とは・・・。」

身体に聞いてやろう、と恥ずかしいセリフを口にして、オスカーが触れるだけのキスをする。

久しぶりのキスは甘い。

「そんなんじゃありませんよ。」

深くなっていくキス。

舌と舌が絡み、ピチャっと湿った音を立てる。

「ん・・・。」

キスに飲み込まれていく・・・。

「随分独占欲が強いんですね。」

ワザと余裕あるふりをして、セイランが言った。

その独占欲さえ嬉しく思ってしまうのは、罪だろうか?

「そうだな。」

短く答えたオスカーの真意は見えない。

けれど、その声は何故か切なげで。

その事に心奪われていると、オスカーがカーテンを閉めた。

「まさか・・・ここでするつもりですか?」

「俺はやめてもいいが?」

意地悪く、オスカーが言って、セイランを押し倒す。

すでにセイラン自身が熱を持っているのはお見通しのようだった。

ゆっくりと服を脱がし、首に胸にキスを落としながら、セイランのものに触れるオスカー。

セイランの身体がビクリと震える。

それに笑みを見せて、オスカーはセイランの衣を剥ぎ取った。

そのまま、あらわになった肌に、それに愛撫を施していく。

唇は右胸に。右手はそれに。左手は左胸に。

まるで、全てが別々の意思をもつかのように器用に動き、セイランを翻弄する。

「ん・・・っ・・・ぁ・・・。」

セイランのそれの先端にオスカーが唇を寄せる

すでに、それは濡れていて。

ふっとオスカーが笑みを浮かべた。

「そんなにいいか?」

聞きながら、口と手の両方でそれを愛撫する。

「・・・ん・・・。」

首を縦に振ってセイランが短く答えた。

クチュっと湿った音が部屋に響く。

肌を重ねるのは久しぶりだ・・・と、辛うじて残っている理性の中考える。

「ぅ・・・ぁ・・・っ・・・。」

不意に、オスカーがセイランのそれの最も感じる場所へと下を這わせた。

理性が崩れて、何も考えられなくなる。

「ゃ・・・ぁ・・・ん・・・・!」

ビクリと大きくセイランの身体がしなり、次の瞬間、身体から力が抜ける。

セイランの出したものを飲み干して、オスカーが瞳を上げる。

「よかったか?」

意地悪な声。

わかっているくせに。

そう答えたかったが、息をするのさえ苦しくて。

ようやく落ち着いて瞳を上げると、手についた自分のものを舐める、オスカーが目に入る。

瞬間、セイランの頬に朱が走った。

そんなセイランに愛しげに目を細め、オスカーが唇にキスをする。

セイランは必死にそれに答えると、キスは深さを増していった。

キスをしながらも、オスカーの手は器用にセイランの最奥を探り当て、

ツプリと指を差し入れる。

オスカーの指には何かが塗られているらしく、それがネチャリと湿った音を立てる。

「あ・・・っ・・・ぁ・・・。」

指が徐々に増やされていく。

指に塗られた何か−恐らくは潤滑油−のお陰で、痛みはない。

ただ、異物の挿入感は消えないし、いつまでたってもなれない。

「挿れるぞ?」

一言断って、オスカーがセイランの足を抱えた。

「ぁ・・・っ・・・。」

オスカーのものが入ってくる。

指とは比べ物にならない負担を与えてくるそれに自然と涙が零れた。

オスカーがその涙を唇で拭う。

やがて苦痛の喘ぎが、嬌声に変わって。

「オスカぁ・・・もっと・・・。」

生理的な涙を流しながら、セイランがオスカーに腕を伸ばす。

「は・・・ぁ・・・ゃ・・・っ・・・。」

意味のない言葉の羅列が、セイランの口の端にのぼる。

限界が近いのがわかった。

「ゃ・・・ぁ・・・・。」

ピクリと痙攣するかのように、身体が震える。

「ぁ・・・ふ・・・っ・・・。」

オスカーの動きが激しくなっていく。

「オスカぁ・・・おかしく・・・なる・・・。」

手放せなくなる。

頭にそんな言葉がよぎる。

セイランは、半ば無意識に、オスカーの背へと腕をまわした。

「あ・・・っ・・・は・・・ぁ・・・。」

ひときわ高い声が部屋に響いて、セイランの身体から力が抜ける。

中でオスカーが自身を解放するのがわかった。

「愛してる。」

そっと耳元で囁かれ、唇にキスが落とされる。

そんなオスカーに微笑を返して・・・セイランは意識を失った。



終わりが来るその時まで、僕だけのものでいてください。






セイランの出現度が高くなっている今日この頃。(笑)
いや、嫌いじゃないですけどね?(むしろ好き)
取りとめもなくエロを書いてみました。
どうでしょう?(どうといわれてもなぁ・・・。)
メジャーCPは書く!と言ったのですが、後思いつくのはクラリュミとクラジュリ位で・・・。
ルヴァゼフェは書きません。(ぇ)
個人的に、ルヴァ様は保護者位置なのです。(意味不明)
にしても、教官と守護聖って困る気が。
天レクとトロワ、3年の間が経ってるんですよ?
いつの間にかセイランがオスカーと同じ年に・・・。
最初は潤滑油を妖しげなクスリにしようかなぁとか思ってました。