早朝の聖地
壊れ物を扱うかのようにオスカーがベッドへとジュリアスを降した。
そして、どこからか救急箱をもってきて、ジュリアスの足に包帯を巻き始める。
(器用なものだな。)
綺麗に包帯を巻くオスカーを見て、ジュリアスは思った。
長い指は、何でもそつなく、器用にこなす。
「どこが大丈夫なんですか・・・。」
溜め息をついて、オスカーが心配そうに言う。
確かに怪我は思ったよりもひどく、赤く腫れ上がっていた。
オスカーが愛しげにジュリアスの足に触れ、包帯の上からキスをした。
ジュリアスの体がビクリと震える。
「オスカー?」
名を呼んだジュリアスに、オスカーは微笑みかけた。
今度はその唇にキスをする。
「すまない。」
オスカーの心配が伝わってくる。
罪悪感に苛まれ、ジュリアスはオスカーに詫びた。
オスカーに心配をかけたくはなかったのだ。
けれど、それが裏目に出た。
「もういいですよ。」
微笑んで、オスカーが許した。
ジュリアスの考えはわかっていた。
それでも、心配で。
オスカーはもう一度、ジュリアスに口付けして、その体を、ベッドへと横たえた。
オスカーがジュリアスの服を剥ぎ取っていく。
「オスカー!?」
抵抗するジュリアスの唇をオスカーの舌が舐める。
「ふ・・・っ・・・。」
ジュリアスが耐え切れずに声を洩らと、それを狙っていたかのように、
オスカーは舌を差し入れた。
「んんっ・・・。」
抵抗が弱々しいものへと変わっていく。
そうしている間にも、オスカーはジュリアスの服を脱がせる。
やがて、白い肌が露になる。
オスカーはゆっくりとジュリアスの身体を撫でた。
ジュリアスが身動ぎする。
もう片方の手でジュリアスを抱きしめながらも、
オスカーはジュリアスの身体に器用に手を這わせる。
「・・・ぁ。」
胸元をなぞられ、ジュリアスの唇から声が洩れる。
オスカーが小さな胸の突起を愛撫し始める。
わざと何度も刺激する。
「ぁ・・・ん・・・っ・・・。」
ジュリアスは声を抑えようとして、けれど出来なかった。
甘い声が部屋に響く。
もう片方の抱きしめていた手が、ジュリアスのものをやんわりと握る。
ゆるゆるとジュリアスのものを愛撫し始める。
緩やかなその愛撫は、けれど、徐々に激しいものへと変わる。
「ぁ・・・ん・・・んん・・・っ。」
甘い声が、部屋を支配した。
ジュリアスの唇にオスカーがキスをする。
その唇が、白い肌に刻印を焼き付けていく。
そして。
不意にオスカーがジュリアスを抱きしめていた手を解いた。
その手が、ジュリアスの窪みを撫でる。
「ゃ・・・ぁ・・・。」
そっと、オスカーの指が入ってくるのをジュリアスは感じた。
不快感とは似ていて違う不思議な感覚がジュリアスを支配する。
しいて言うなら異物感。
指が動くたびに、中にあることを確認させられる。
オスカーの指には何かが塗られているらしい。
オスカーが指を動かすたびに小さな湿った音がする。
「は・・・ぁ・・・ん・・・。」
指が2本に増やされる。
その指に内部を撫でられる。
慣らすように、焦らすようにゆっくりと。
その動きに、限界へと追いやられていくのをジュリアスは感じた。
「オスカー・・・ぁ・・・もう・・・。」
息も絶え絶えに伝えると、オスカーが頷いた。
そのまま、腰が上がるように足を持ち上げられる。
そして、ゆっくりと二人の身体が重なっていく。
「愛してます、ジュリアス様。」
耳元でオスカーが囁いて、次の瞬間、ジュリアスの身体にオスカーが潜り込んでくる。
「は・・・ぁ・・・っ・・・。」
痛みで一瞬気を失いそうになり、涙がジュリアスの頬を伝った。
「私・・・も・・・愛してる・・・。」
それでも、その言葉だけは伝える。
優しく、オスカーの腕に抱かれ・・・。
ジュリアスは限界を超え、意識を失った。
『朝霧の聖地』とリンクしている、聖和様のキリリクですv
『朝霧の聖地』に使った壁紙がジュリアスのイメージだったので、
今度はオスカーのイメージにしてみましたv
タイトルは、『朝霧の聖地』につけようか悩んだ、もう一つの候補です。
タイトルをリンクさせるの苦手だったり。(苦笑)
いや、でもタイトル自体苦手・・・。
それはそうと、喘ぎ声を打つのも苦手です。
更に、書き出しと終わりも・・・。全部じゃん。(笑)
書き出しとか終わりとか、セリフで終わるのが好きだったりします。
でも、そうすると全部そうなっちゃうので、気を付けてます。(苦笑)
最近、エロをいっぱい書いてるなぁ。(笑)
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