嫉妬
オスカー様の蒼い双眸が、目の前にあった。
その双眸に射竦められて、けれど俺は束縛を解こうともがく。
そんな俺の必死の抵抗に、けれど、オスカー様は微動だにしなかった。
「離してくださいッ!」
叫ぶように言った俺に、オスカー様がふっと笑う。
けれど、頭上で俺の両方の手首をシーツへと縫い付ける右手の力は抜けない。
「今日は随分楽しそうだったな?」
そう言われて、最初は何の事だか分からなかった。
「そんなにオリヴィエと居るのは楽しいか?」
言われて、ようやく思い当たる。
そういえば、今日はオリヴィエ様とあったっけ・・・。
確かに、少し話もした。
「そんなんじゃ・・・ッ・・・。」
けれど、俺の答えも聞かぬままにオスカー様は奪うようなキスをする。
触れ合った唇。
吐息さえ奪うような口付けに、俺の力は徐々に抜けていく。
口内を侵す舌の動きが、やけにリアルに感じられた。
「ふ・・・っ・・・。」
俺が口付けに気を取られていると、ガチャガチャと音がして、俺のベルトが取られた。
そのまま、器用な左手が俺の下着の中へ入って、俺のものに触れた。
「ぁ・・・。」
ビクリ、と体がゆれる。
けれど、さして抵抗も見せずに、オスカー様の手が俺のものをやんわりと握った。
「っ・・・ぁ・・・ゃ・・・。」
急激な、快感へと誘う愛撫。
口付けは止まない。
洩れ出る甘い声さえも口付けに奪われていく。
「は・・・ぁ・・・ん・・・。」
愛撫は、的確に俺の快感を呼び覚ます。
引っ切り無しに声が、それも自分のものとは思えないほどの高い声が洩れる。
それに赤面しつつも、抑える事など出来なかった。
「あ・・・ゃ・・・っ・・・。」
声は次第に大きくなる。
限界が近いのを悟ってか、オスカー様の愛撫が追い詰めるようなものへと変わった。
くちゅっと、漏れでた雫が卑猥な音を立てる。
「あぁ・・・っ・・・。」
限界は、突然に訪れた。
体が弓なりに仰け反り、次の瞬間、全ての力が抜けた。
頭に靄がかかったように何も考えられない。
肩で息をしながらオスカー様を見ると、首筋に噛み付くようなキスをされた。
所有の証が首筋に浮かび上がる。
弛緩している俺の体から、オスカー様は服を奪い取っていった。
後ろ蕾への愛撫と、胸への愛撫が始まったのは同時だった。
オイルで濡らされた指が、そっと俺の中へ入ってくる。
オスカー様の形のいい唇が、俺の胸の飾りを含む。
突起へ這わされた舌に、再び、快感が目覚め始めた。
指が徐々に増やされ、同じように快感を目覚めさせていく。
くちゅくちゅと湿った音が、蕾からたてられていた。
「ぁ・・・は・・・っ・・・ん・・・っ。」
再び、限界へと導かれていく。
二つの愛撫が止んだのも同時だった。
いつの間にか閉じていた目をゆっくりと開くと、オスカー様が優しげに微笑んでいた。
「いくぞ。」
耳元で囁いて、オスカー様が俺の中へ入ってくる。
「ふ・・・っ・・・ぁ・・・っっ。」
慣らされた為に痛みは無かった。
ただ、指の時とは比べ物にならないほどの圧迫感。
それに、俺は呼吸を乱す。
少しでもその圧迫感から逃れるために、俺はオスカー様の背へと腕をまわした。
瞬間、オスカー様が動き出す。
「は・・・っ・・・あ・・・ん・・・っ・・・。」
圧迫感が快感に変わるまで、そう長くかからなかった。
ただ、苦しいほどの快感に俺は悶える。
「オス・・・カぁ・・・さまぁ・・・。」
オスカー様の名前を呼んで、俺は2度目の限界を迎えた。
翌日、俺はしばらくオスカー様と口をきかなかった。
如月柚香様よりのリクエストです。
オスランで焼きもち・・・との事でした。
確かに、オスカー様焼きもちっぽいです。(笑)
でも、ランディ様も、結構焼きもちかも、とか。
ただ、きっと態度には出さないでしょうね〜。
後、相手の女の人と自分を比べて暗くなってそうです。(苦笑)
最後に、拙い文章ですが、柚香様に捧げます。
気に入ってくださると幸いですv
・・・にしても、短いような?
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