無意識の罪の重さ
お風呂から出て、僕はすぐに客間へと向かった。
「ゼフェル、待たせてゴメン!」
扉を開いてすぐに謝る。
「あぁ。」
ゼフェルはベッドに腰掛けたまま僕を見た。
途端、その表情が不機嫌なものに変わる。
入った瞬間は普通だったのに?
思わず首をかしげて、僕はゼフェルの側まで行って、ゼフェルの瞳を下から覗き込んだ。
「僕、何かした?」
一瞬にして変わった表情が気になって、ゼフェルに尋ねる。
けれど、ゼフェルは首をそむけた。
その様子に、怒りが湧いてくる。
「ねぇったら!」
無理やりにゼフェルをこちらに向かせる。
ゼフェルの赤い瞳が、戸惑いに揺れているのが分かった。
(戸惑い?)
珍しい色だ。
ゼフェルの目に滅多にそんな色が移る事は無い。
それに気を取られている隙に、いつの間にかゼフェルに押し倒されていた。
ゼフェル好みのシンプルなベッドに、僕の体が沈む。
「ゼフェル!?」
驚いて声を上げた僕に、ゼフェルの唇がゆっくり重なってくる。
声を出していたために開いていた口のその中へ、ゼフェルの熱い舌が入ってくる。
「ん・・・っ・・・ふ・・・。」
鼻にかかった声が洩れた。
頬が熱くなるのを感じた。
「お前が悪いんだぜ?」
一つ溜め息をついて、ゼフェルがそう言った。
何が悪いのか全くわからなくて。
キスのせいで朦朧とした頭で考え、ぼんやりとゼフェルを見る。
ゼフェルの手が膝に触れ、そのまま太ももまで滑るように上がってくる。
ぞくりとくすぐったいような、妙な感覚が背筋を走る。
「や・・・っ。」
小さく声を洩らした僕に、ゼフェルが苦笑して、けれど手はそれ以上先へは進まなかった。
代わりに、胸元へと手を差し入れられる。
隠れた突起を突くように触れられ、僕は少し仰け反った。
そのまま、ゼフェルが先端を撫でる。
快感に、体が震えた。
胸の飾りを執拗に愛撫するゼフェルに、僕は耐え切れなくなって目を閉じた。
ゼフェルはまだ、胸を触ってる。
突起をたまに悪戯のように指の腹で押しつぶされ、
そのたびに体が震えるのを僕は止められなかった。
不意に、胸元に吐息を感じて、僕は閉じていた目を開いた。
ゼフェルが胸元のそれを口に含むのを見てしまう。
くすぐったいような、そんな快感が体中を走り、意識に靄がかかる。
唇で包まれて、ペロペロと舌を這わされる。
体が熱くなっていって止められない・・・。
「ぁ・・・ぁ・・・ん・・・っ・・・。」
いつの間にか、僕のものはゼフェルの手の中にあった。
「ゃ・・・っ。」
指で触れ、そっと僕のものの先端にゼフェルが口付ける。
再び胸にも口付けてから、そのまま、再び飾りを舐められる。
ちゅっと胸を吸われて、また体が震えた。
その間にも、ゼフェルの手の中の僕のものはゆっくりと涙を流し始めていた。
優しく、ゼフェルがそれを撫でる。
根元を扱かれ、先端を舌で舐められる。
そして、次の瞬間、ゼフェルが僕のものを咥え込んだ。
舌が絡み付いてくるのがやけにリアルに感じる。
「やぁ・・・ぁ・・・ん・・・っ・・・。」
ゆっくりと絞めあげられると、声を抑える事が出来なくなった。
「あ・・・っ・・・あぁ・・・っっ。」
きつく舌で絞めつけられて・・・僕は快感の渦に飲まれた。
力が入らない僕の体に、ゼフェルはさらに手を這わせてきた。
最奥の窪みへと辿り付いた指に、ビクッと体が震える。
「・・・っ・・・や・・・。」
一度に2本の指が入ってきて、僕のそこをこじ開ける。
「やだ・・・ゼフェルっ・・・。」
何度経験してもなれないその刺激に、僕は抗った。
「しょうがねぇな。」
ゼフェルはそうポツリと呟くと、指を引き抜く。
けれど、ほっとしたのも束の間、ゼフェルの舌が、そこへと這わされた。
丹念にそこを濡らす。
「や・・・っ」
けれど、僕のその否定の声をまるで無視したまま、そこをほぐしていく・・・。
そんな風にされる事を望んだわけじゃなかった。
けれど、じわりと快感が湧いてきて、体を、思考を蝕んでいく・・・。
甘いキスをされて、そのキスが終わらないうちにゼフェルが僕の中へと入ってきた。
そのまま、動き出す。
その動きはどこか優しくて。
おそらく僕を思いやってのその動きに、快感を目覚めさせられ。
そして、僕は、いつの間にか意識を失っていた。
聖和様のリク品です。
リクは『天然誘い受けなマルセル』でした。
相手は散々迷いました。
でも、ランディ様は手を出さない気がするし、
オスカー様相手は『それじゃ、ノーマルっぽい』(見た目の話)と言われたし・・・。
ゼフェルは聖和様が嫌がっていたのですが、結局他にいいキャラを思い浮かばず・・・。
『アリオスとかどう?』と別の友人が言った瞬間、もう、ゼフェルしか居ないと。(笑)
タイトルは、『無意識の罪のほうが重い』という、とある方の発言より。
因みに、マルセルの格好はバスローブで、お色気です。(笑)
本当に無意識に何してるんだ〜って感じです。(爆)
というわけで、気に入ってくださると幸いですv
素敵なリクをありがとうございましたvv
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