優しいキス



ゼフェルの唇がランディのソレと重なった。

触れるだけの優しいキス。

ちゅっとゼフェルがランディの唇を吸う。

反射的にランディはゼフェルの唇を吸い返して。

キスは深いものへと変わっていった。

湿った音が部屋に響いて。

それでも、口内へ入ってきたゼフェルの舌に、

求めるかのようにランディは自分のソレを絡ます。

普段ならありえないその行為は、あるいは熱があるせいかもしれなかった。

「ふ・・・ぁ・・・。」

キスが終わったのは、不意にランディの体から力が抜けたせいだ。

長い長いキスは、熱を持った体にはきついものだったらしく、ランディは肩で息をしている。

ゼフェルはもう一度触れるだけのキスを唇に落とし、その唇をそのまま下へと滑らしていく。

首から肩、胸へと転々と紅い花を咲かせて、その度にランディの体は少し震えた。

「ゼフェル・・・っ・・やめ・・・っ。」

ゼフェルの頭を、必死に体から離そうとするランディの力は微かなものだった。

ランディのものは、熱を持ち始める。

「ぁ・・・ゃ・・・ん・・・っ・・・ぁ・・・っ・・・。」

ゼフェルがランディの胸の突起を弄るたび、ランディは身悶えして、押し殺した声が洩れる。

それに上機嫌になってゼフェルは笑みを浮かべた。

力が抜け、無防備になった足の付け根へと手を這わせる。

「は・・・ぁ・・・ぁ・・・ん・・・。」

じわりと甘い感覚が、ランディを蝕む。

恐らく無意識に洩らされたその声は、ひどく淫らなものだった。

ゼフェルは、更に声をあげさせるべく、ランディのものをゆるゆると撫でた。

「ぁ・・・ん・・・。」

くちゅっと湿った音が立った。ランディのものは雫を流し始めていた。

ニッと笑って、ゼフェルがランディの両足を折り曲げて左右に広げる。

「やめっ・・・ゼフェル・・・!」

僅かに残った理性は、ランディの羞恥心をくすぐる。

けれどそんな理性も、ゼフェルがランディのものを口に含んだ事によって打ち砕かれた。

「や・・・っ・・・ぁ・・・ん・・・っ・・・。」

ランディの背中が弓なりにしなる。

ゼフェルが緩やかに唇を上下に動かしだす。

「は・・・ぁ・・・ん・・・。」

ランディの唇から洩れる声は甘い。

ランディの限界が近いのをみとって、ふいにゼフェルはランディのものから口を外した。

その先端をぺろっと舐めて、今度はその蕾へと唇を這わす。

唾液を流し込むかのように下を差し入れる。

十分に蕾がほころんだのを見取ると、ゼフェルは再びランディのものへ再び舌を這わせた。

先端から付け根へ。ランディがシーツを掴んで大きく仰け反る。

唇を付け根から先端へと這わせて、

今度は下腹部から臍、胸へとゼフェルの唇が上がっていく。

胸元まで上がってきた唇は、ランディの突起を含んだ。

「ん・・・っ・・・あ・・・ん・・・っ・・・」

ちゅっとゼフェルが突起を吸うたびに、ランディの口から甘い声が洩れる。

しつこく嘗め回していたゼフェルが、不意に突起を唇で挟む。

仰け反ったランディの喉下へ、もう一つ紅い花をゼフェルが咲かせる。

深い角度で二人の唇が触れ合う。

唇を触れ合わせたまま、ゼフェルはランディの中へと入った。

「ぁ・・・は・・・ぁ・・・ん。」

ランディの中を遠慮なしにゼフェルが突き進んでいく。

ランディの唇から嬌声が洩れる。

いつも以上の熱を持て余して、ソレをどうにかしたくて。

ランディは必死にゼフェルを求めた。

「ゼフェル・・・っ・・・。」

激しい快感の波の中ランディはゼフェルの名を呼ぶ。

何故か分からないけど不安で。

するとゼフェルの唇が優しいキスをランディに落とす。

ゼフェルの手がランディの髪を撫でる。

「愛してる・・・ランディ・・・。」

その言葉に不安が消えていく。

言葉を返したいのに洩れる声は全て嬌声になってしまって。

だからランディは必死に頷いた。

ゼフェルの背中へと腕を回す。

そして二人は限界を迎えた。






・・・ということで、如月柚香様のリクです。
表の『意地悪な微笑み』とリンクしております。
表で誤魔化したエロ部分をUPしただけなのですが・・・。
かなり時間がかかってしまいました。柚香様、本当に申し訳ありませんです・・・。
そして、短い・・・。更に駄文・・・。
本当に本当に申し訳ありません〜。(泣)
実はこれ、30のお題の『37.5』の続きだったりします・・・。

最後になりましたが、この話は如月柚香さまに捧げさせていただきます。
貰ってくださると幸いです。
それでは、素敵なリクエストを有難うございましたv